鈍色 den/nibiiro








下弦の月



手放しの空。

学びたいことは多く
ほしいものは少しだけ

妄想も構想もことばにするのだとか
どこかに埋れてしまわないように
どこかにとばされ見失わないように

と言い聞かせつつも
探したり迷ったり
時間を逆算してしまう日

たぶん思うほうに行けばよいだけ
歩きはじめたら荷は少なくなっていくはず
ちよっと ない頭使い過ぎた。
うつくしいはすき。空が見たいな。













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mabsau
阪東橋駅を出て
その建物を初めて見たとき
やられたと思った。
実のところ私の中の錆と壁の成分のかなりの部分
横浜で蓄積されたのだったよねと。
などと。またも昔ばなしかと。


先日の展示でお世話になり
ご一緒させていただきましたmabsauさん。
会場でもありました横浜の阪東橋にありますお店で
引き続き染め布たちを見ていただけることになりました。

「お取り扱い」というのがなんともこそばゆい感じ
大判のモノからちいさな縫いモノまで
新しい染めから何年も寝かせられたもの
濃く固く重ねられたモノただ木もれ日を写したモノ
展示とまた趣きを変えた布たちは
私のモノのようで私のモノではないようで
それでいてとても私らしくいるようです。
mabsauに「蒐集」された布たちにも
いつか出会っていただければと。

土曜日のみの営業になりますが
大切にしたいモノが見つけられるよいお店です。
古道具や布もの錆ものに
ニヤリなモノまで
我がお友達たちならば きっと愉しいお店かと。

また展示では大雪となってしまいましたが
とても愉しかったワークショップ。
(とはいえお手伝いは素材提供のみ、
参加の皆さんに思い思いに作っていただく
手仕事の集いとなりましたが 笑)
展示の後もまたmabsauを集いの場にお借りして
なにか続けていければと相談しておりますので
そちらも愉しみにお待ちいただけたらと思っております。



mabsau

232-0022
横浜市南区高根町3-17-3 M2号室
TEL/FAX : 045-241-2757

OPEN saturday
13:00-19:00
























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ほんとうに遭難しておりましたよ。

きれいな箱に集うヒトに
色とりどりの色に
一針一針重なる気の遠くなる時間に
ここにいるようでいないようで
思う気持ちはまたいろいろですが
完全迷子になっておりました。

されど あの方といったら
いつもながらの絶妙なパスを投げて下さる
そうか苗族の刺繍ときましたか。

緻密で繊細で精密な高度な技巧を凝らした
とありつつ
ひたすらひたすら思い 思うまま
伝え重ね 続けていたらこうなったのねとかいったら
博物館の人におこれてしまうでしょうか。

そういえば
だれかを喜ばせたいため
愉しませたいがために
ひたすら布に色を刺す娘を
知っているではないですか私
寝ないで刺して版まで彫って
無事に納品できたのかしらんあのこ。

「布に踊る人の手」
染め重ねて染めては重ねて叩いて叩いてって
艶やかな、いやもうテラテラのピカピカになるまで。
種を蒔き綿を育て紡ぎ織り染めるなんて
どこか遠くの話だろうと思いながら
なんであの時手にとっていたのだろうか。
本棚の奥からひっぱり出し開いた頁
家麻を洗い緑の上に晒すヒト
今見てみれば、あら どこか見た風景かしらと笑ってしまう。そうそう、洗い晒すほどに白くなってね。きっとあの家麻は彼女の自慢の一反だったに違いない。
そのときもうなくなるかもと書いてあった暮らし。今はどうなっているのだろうか。やっばり遠い国の話なのだろうか。


なんてね。まあ いいか。
いまできること それでいいか。
それがあればいいか。
































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雪休み


雪休みしてる場合でもないけれど
片づけもしなければ
なんて思ったのはいいが
生地雪崩に危うく遭難しそうになる。
なんとか生還。


あたりまえのふつうの暮らしに憧れた。
いまだに ふつうがなんなのかはわからないけれど。

あの日のざわざわした気持ちは
できないことをかぞえてたから。

なにをつくるわけでもないけれど
ただ そのとき 手がおぼえていてくれますようにと
忘れないでいてくれますようにと思うのかもしれない。

古いモノがすきなのは
あたりまえがなにか おしえてくれそうだからか
大事にされた時間を知っているだろうからか。



温かかったと言ってくれてありがとう。
ほんとうのところそうでもないかもしれないですよ。笑
心地よい時間、愉しかったです。
ありがとう。























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質問が下手なのである。

モノを見るとき 色だったり質感だったり
さわれるものであれば 温度だったり 手のり感だったり
出元とか素材とか ときに用途でもなく
よいと思えばよいので またそれが同じ国につながるものであったり
結局は同じ素材であったりするのだけれど
それはどこか 記号とか符号のような気がするので。

店名とか屋号とかも それぞれの思いはあるはずなのだけれど
どこか その思いとは 距離をおいておいてもよいような気もして
聞かず話さずになっていたりもする。各方面 興味なさそでごめんなさいね。





den/nibiiro は 田 鈍色 

den    田 にはじまり 苗や畑などにもあるように 
            芽吹きいのち生まれるところ
      縦軸を天地に 横軸をその間に棲むヒトをさし 
            十のかたちで世界とし
      ヒトの世界を 口で囲うことで ムラ(民族) となる
            ムラになることまた古(祈り)とともにあること


nibiiro  鈍色 喪の色 間の色 境界の色
      刃が鋭さを失い鈍る
            そのまま朽ち錆びてゆくもある
            その短くも長くもある時間
      土に還るか 風に舞うか 
            粒となって混じり合った色は限りなく灰色で
      それでも 粒は色を失わず
      朱も紅も青も碧も黄金の色も
      鋭純にむかわず 重なるほどに色は濃く深くなって
      もう どこの地のものでなく誰のものでもない色


などと書き始めたら 各方面から 縄文のたより
そうね 忙しく思う気持ちは 縄文分が欠乏していたか

山とともにあったときは山の名前はなく 月も日も歩けばいつもそばにいて
十のままで いれば 祈りはいらずにいたのに
小石に彫られた目鼻は 先にすすむヒト あとにまつヒトを忘れないがため
とどまる土に立った時 遠くに見える 木は 林になり森になり 山になる
山はやがて祈りのモノになり 異界のモノになり 古は祈りのすべ ムラはタネをつなぐ土になる





質問はしてみるものだ。
符号でしかなかったものに色が見えた雪の日。

色とりどりの糸が色あせて見えた日。
小さな石粒がいとおしかった日。



まあ ただのひとりごと。








      
             






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「シゼンノイトナミ展」 終了いたしました。
記録的な雪となりましたこの期間 お足もとの悪い中
お出かけいただきましたみなさまにはあらためてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
そして こちらからは 間際になりの告知にもかかわらず 
紹介で知人のブログ見てなど 都内遠方からのお客様も来て下さいました。
ご案内お知らせいただきました皆さま方もありがとうございました。

ほんとうによい展になりました。
おはなししたいことはたくさんありますが また再びお会いできた日に。 
これからのまた続いていきますイトナミにゆっくりおつきあいいただけたら嬉しいです。




そしてナイマさん そしてそしてのmabsauさん 
おつかれさまでした。 ほんとうにありがとうございました。






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シゼンノイトナミ展初日
すべての音が雪の中に吸いこまれてしまったようでした。
この日、この展のためにおでかけくださった方々、ほんとうにありがとうございました。


会期は今日、明日続きます。
明日は在廊予定です。
皆様のお越しお待ちしております。


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日曜日、大江戸骨董市にて最終打ち合わせ。
店裏で襤褸風の布山を広げる様子は
骨董市とはいえ、やはりあやしいのではないかと。
これでもかと数もさることながら
要素を増やしていく意地悪をしてみたり(笑)
そして「シゼンノイトナミ」にむかうために絞っていく。
見てほしいモノから そこにあるべきモノへ。
それはそんなには多くないはずだから。
ひと区分をわけて店を広げるふたつのお店の風景は
ナイマらしくmabsauらしく。




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